どうせ勉強から逃れられないのであれば、効率よく成果を出したいですよね。
そこで上手に利用したいのが、「問題集」「ツール」の類。
ここでは、筆者の塾講師としての経験(今は保険屋ですが)から、全科目に共通した効果的な問題集・ツールの使い方をお伝えしたいと思います。
目次
≪効果的な問題集の使い方≫ どんどん書き込んで使い捨てる!
問題集を保管しておけるほど、人生は長くない!
みなさんは、問題集をどのように利用しているでしょうか。
ここで注意しておきたいのは、参考書と問題集を混同してはいけないということです。参考書は繰り返し学習で何周も何周も高速で周回を重ねますが、問題集はスポーツでいうところの練習試合です。
学生さんや社会人で自学に励む方の中には、1つの問題集を一生使い続けるくらいの気持ちで問題集をきれいに使おうという方も多くいるようです。こうした方に共通するのは、解答はノートに書き、問題集は新品と同様の状態に保管している点です。
その問題集を、試験の後に売却する予定なら注意深く使ってもいいとは思いますが、「後で使うかもしれない」とお考えであれば、きれいに使う必要はありません。ほとんどの場合、その問題集は二度と使わないからです。
問題集をきれいに保存しておいたところで、人生のどこかでもう一度やることほど人生は長くないのです。
これを実践してみると非常に便利で、解答をノートに書くとすると、問題集とノートの二点セットが、おそらく机の上にあること必要ですが、問題集に書き込めるなら場所を選びません。解答を問題集に書き込むなら電車の中でもできるのです。
こうすると、スキマ時間を有効に活用することができます。5分でも空き時間ができたら、問題集とペンを出して、落書き感覚で解答を書き、答え合わせをして間違えた問題は余白に色々書きこんで練習します。どうしてもその場で解決しない部分は印をつけておいて、帰宅してから復習すればいいのです。
参考書は何度も繰り返すものであるのに対し、問題集はトレーニング用に使うので、きれいにしておいても、一生の中でその問題集に手を出すことは二度とありません。
どうしても繰り返したいのであれば、1回の試験に向けては繰り返し利用し、問題とその答え自体を覚えてしまったと感じたところで、その問題集から卒業するなどしてもいいかもしれませんね。最後の1周はやはり、ガシガシ書き込んで、ご自身の知識の整理を図ってください。
総じて問題集は、使い捨て感覚で使いましょう。
耳からの学習を効率化!
語学などの参考書や問題集は、CDつきのもの、あるいは専用サイトから音源を取得できるものを選ぶとよいでしょう。通勤通学の途中、取引先への移動中など、居眠りかスマホゲームに興じる時間さえも学習時間として有効活用できます。
取得した音源をそのまま聞くだけではなく、その音源をPCに取り込み、自分で編集してプレイリストを作るのもよいでしょう。音源の中にはナレーションや説明など、「これは聴かなくてもいいのでは?」というものまで入っていることがありますから、編集して切り取った方が最終的には効率よく学習に集中できます。
自分にとっての使い勝手を追求することは、学習の効率化に直結します。音源だけでなく、参考書や問題集自体が持ち運びに便利であることも重要です。法学部の学生に散見されますが、ポケット六法(六法全書のコンパクト版。それでも国語辞典並みのサイズ)の必要な法律のページだけカッターで切り取って持ち歩いているなんてこともあります。
例えば会社法のテストがあるなら、会社法と民法と商法だけ切り取って持っていくという具合です。
ただし、使い勝手の追及とはいえ、それ自体に時間をかけすぎないことが重要です。目的は使い勝手の追及ではなく、それを使って学習することですから、作業に没頭しすぎないようにしましょう。
≪ノート作りの注意点≫
ノート作り=勉強と思ってはいけない!
極論すると、「100の事柄をノートに書いても、1しか記憶していなければ、あとの99はゴミも同然である」ということです。
色々な方の勉強を見てきて、「ノート作り=勉強」と勘違いしている人が思いの外多いものだなと感じています。これは推測ですが、小学校時代の教育に原因があるのではないでしょうか。
小学校時代、先生からノートのチェックをされた経験はありませんか?先生にノートを提出すると、「大変よくできました!」などのハンコを押してもらえるシステムです。きれいなノートはハンコが大きかったりカラフルだったりします。
この幼い日の思い出が、脳にはしっかりと記憶されているのでしょう。それが後々の行動習慣になっているのではないでしょうか。これによって「ノート作り=勉強」と勘違いしたまま、多くの人が大人になります。10代のうちに軌道修正できた人はいいのですが、下手をすると、社会人になっても「ノート作り=勉強」を引きずっている人がいます。さらに重大な問題なのが、多くの人にとってノートを作ることがアート化していて、ノート作り自体が目的化しているする点です。キレイに仕上がったノートを見て、「今日も頑張ったぜい!」と勉強した気分になっているのです。
*大人になってから気づくものですが、ノート作りが上手いことと、資料作り(PPTなど)が上手であるかは、あまり相関がないように思われます。
ノート作りが「自分だけのもの」であって自己満足に基づいて行われるのに対し、資料は常に相手がいます。それが上司だったりクライアントだったりするわけですから、資料は自己満足では済まされません。
学校では、「外資系コンサルの資料作成術」のような授業があると、社会に出て本当に役立つ勉強になると思えてなりません。
脳に記憶されていなければ、ノート作りは無駄な作業!
ハッキリ言いますが、ノート作りは勉強ではありません。勉強の準備であり、作業です。実はノート作りの最中、脳はほとんど働いていません。手が忙しく動いているだけで、あとは「どんな色遣いにしようかな」のレベルで脳が活動している程度です。実力となるのは、ノートに書いたことのうち、自分の脳に記憶されたものだけです。
逆にいえば、ノート作りゼロでも、たくさんの情報を記憶した方が学習効果は大きいのです。まじめに勉強している割に成績が伸びない人の多くは、多くのことをノートに記す割には、記憶している情報が極端に少ない傾向があります。
もちろん、重要な事項をノートに書き留めることは大事ですが、もっと大事なのは、それを「記憶に落とし込むこと」です。ノートは記憶の仮置き場で、結果的に記憶できていればなんだっていいのです。
そうであるなら、たくさんの時間をノート作りに使うくらいなら、最初からきれいに情報が整理されている参考書を買った方がいいでしょう。金銭コストはかかりますが、何より時間コストを節約することができます。デキる人ほど、「金で時間を買う」選択をするものです。
余談ですが、授業中の板書をスマホで撮影して、ノートに書き写す手間を省く生徒が稀にいます。これは素晴らしい工夫で、講師の話に集中して耳を傾ける余裕と、板書を抜け漏れなく保存することができる点で学習効率のアップにつながります。
講師が板書を消そうとしたら「撮影させてください!」と遠慮なくお願いしましょう。実は、板書の撮影をお願いされると、講師としても嬉しいものです。
≪すべてを1つのツールにまとめ、復習する≫
ノートに書いた情報を覚えるには、何度も復習を重ねる必要があります。最初は高頻度に、学習の後半には頻度を徐々に下げつつ復習を重ねます。そのためには、繰り返しノートを見られるような工夫をしましょう。
社会人であれば、ノートではなく、小型の手帳にまとめるのもいいでしょうし、肌身離さずという点であれば、スマホに写真として保存しておくのもいいかもしれません。電車の中とか仕事のスキマ時間とか、ちょっとした空き時間に勉強することができます。
モバイル上に「記憶データベース」があれば、どこでも学習できる!
近年では、ビジネスマンを中心に学習ツールがモバイルにシフトしているようです。これには理由があります。それは、バッテリーの持ちがよくなり、安心して使いまくることができるようになったこと。モバイルツール自体が薄く軽くなり、持ち運びの利便性が増したこと。そして起動時間が短くなったことでしょう。現代のスマホやタブレットは、ノートを開くのと面倒くささは大差ありません。
自分が「これは絶対に覚える!」と決めたものは、モバイル端末にどんどんインプットしていきます。このデータは、スマホひとつでいつでも学習・復習に利用できます。同じことを紙ノートでやろうとすると、場合によっては何冊も持ち歩く必要が出たりします。そうした意味ではもはやモバイルツールは、紙の利便性を越えたのかもしれませんね。
最近では、手帳を持たず、スケジュールもモバイル端末で管理している方もいるかと思います。そこに「勉強のための情報」も一緒に保存してしまえばいいのです。
情報は一元管理が鉄則!
一つ注意したいのは、ノート、手帳、モバイル、いずれのツールを使うにしても、「情報は分散させない」ことが大事です。あくまでノートで攻めるなら、科目ごとにノートを変えるのではなく、1冊のノートにすべて凝縮します。
「これはこっちに書いて、あれはあっちに書いて・・・」とやると、書くこと自体に時間がかかって面倒ですし、持ち運ぶノート自体が増えてしまいます。常に1冊見れば、自分が覚えたいことが書いてある状態が理想です。
モバイルの場合は、常にアップデートされた最新の情報にアクセスできるようにしてください。ノートPCに入っている情報は古いけれど、スマホに入っているのは最新、という状態では、今その瞬間に学習すべきことが分からなくなってしまいます。モバイル端末を複数利用する場合は、データの同期ができる環境が理想です。
いずれにしても、最新の学習状況が自分で分かるようにしておきましょう。
まとめ
ここまでで、問題集の使い方、学習ツールの使い方などをご紹介してきました。
現代社会の技術は、人間が行うべき「作業」を劇的に削減してくれるメリットがあります。
特にモバイルツールを使いこなすスキルが、今後の皆さんの学習効率を向上させてくれるカギになるのではないでしょうか。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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