生活

風邪の症状やお薬に対する正しい知識や最新のトピックス

これから朝晩冷え込む時も増えてきて、風邪をひく機会が増えてきます。

風邪の症状やお薬(風邪薬、抗菌薬、解熱剤)に対する最近の考え方やポイントをまとめてみました。

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病気の予防(手洗い・うがい・ワクチン)の重要性!

最近はワクチン接種をすることで、インフルエンザ・風疹・麻疹など流行性の病気の多くを予防出来るようになってきました。ニュースや新聞から、ワクチンは怖いというイメージがあるかも知れませんが、それはお薬も同様です。

お薬(感冒薬・解熱剤・抗菌薬)を使うことも心配が一杯です。お薬を使う以上、アレルギーなど出てくる可能性がありますから・・。

休息をしっかりとって体調を整え、必要に応じてワクチン接種し、免疫力を高めることで病気にかかる可能性はぐっと低くなります。併せて、手洗い・うがいなど、病気にかからないように予防する事がとても大切な事だと思います。

風邪ってなんだろう?

熱・鼻・咳の症状のほとんどは「風邪」と言われています。「風邪」って一体何でしょう?「大半が自然に治ると考えられる軽症のウイルスによる感染症」です。

ウイルスが悪さする場所により、鼻風邪・のど風邪・お腹の風邪と呼び名が変わります。稀に予測が難しい合併症が起こるケースがありますので、状態をよく観察することが大切です。

風邪ウイルスって?

風邪のウイルス(原因となるウイルスはパラインフルエンザウイルス、ライノウイルスなどが代表的です)は、外から体の中に入って来ます。体の表面は、皮膚が楯の役割をしていて、ウイルスは入り込めません。ですので、眼・鼻・口などからウイルスは入ってきます。

その中でも最も多いのは鼻かと思います。呼吸を常にしていますので、外から異物(埃・ウイルスなど)が入りやすいのです。多くのウイルスは鼻から侵入し増殖してしまいます。

発熱って?

ウイルスが鼻に侵入すると、どんどん増えていきます。

すると体は自分を守るために熱を出してウイルスの増殖を抑えようとします。

ウイルスの作るタンパク質(酵素)は37度前後でよく働くのですが、39度前後では、あまり機能しなくなります。ウイルスのたんぱく質(酵素)が熱で変化してしまうのです(生卵も暖めると固まりますよね)。

鼻詰まり・鼻水の役割って?

ウイルスが鼻に侵入すると、鼻の粘膜がふくらんで、できるだけ奥にウイルスを入れないようにします。これが鼻づまりです。

ウイルスが増えてくると鼻の粘膜を傷つけます。ですのでウイルスを体の外に出そうと鼻水が出てきます。

咳の役割って?

のどにウイルスが入ると咳が出ます。風邪のひきはじめは咳は軽いのが一般的です。

風邪が長引くと痰など出やすくなります。痰や喉のネバネバを取り除くために咳は大切な役割を果たしています。

お薬(風邪薬)って?

残念ながら普通の風邪に治療薬はありません。症状が悪くなったときにきちんと病院に行くことが大切です。

公的機関(厚生労働省・アメリカ食品医薬品局)からも、診察を受けさせることを優先し、やむを得ない場合のみお薬を飲ませることが推奨されています。

では、風邪薬(痰を出しやすくする薬、咳を鎮める薬)の意味ですが、大人は軽い風邪では仕事を休めませんし、家事も休むわけにはいきません。辛い症状を和らげる意味で、とても重要なお薬です。一方、小さな子供達には、まだお仕事はありませんし、しっかり休息をとって免疫力を高め、体の調子を整える事の方が優先されると思います。

抗菌薬って必要かな?

一般的には、抗菌薬は風邪のウイルスには効果が期待できません。

むしろ、お薬のアレルギーや体に必要な細菌を排除することから調子を崩すことがあります。抗菌薬の安易な使用は薬の効かない耐性菌の出現を促し、本当に細菌感染症にかかった時に、お薬の効果が発揮されない事が懸念されます。

実際に世界的規模で、薬の効かない耐性菌に対する脅威が活発に議論されていて、公的機関(厚生労働省・世界保健機関・各種学会)からも抗菌薬の安易な使用を避けるように勧告されています。

風邪のウイルスにより喉や肺が傷つき、その後、細菌による炎症を引き起こすことも十分考えられます。喉が発赤し膿がつくような化膿性の咽頭炎・扁桃炎など、風邪由来の痰や喉のネバネバなどを、うまく出せずに肺や気管支に溜まることから起こる二次的な肺炎・気管支炎などです。

症状が悪くなったときにきちんと病院で医師の診察を受け、抗菌薬の必要があると判断された時に、お薬を使用するのが良いと思います。「なんとなく安心」でお薬を使うのは、自分や子供達にもあまりお勧めできません。

解熱剤って?

解熱剤は一時的に熱を下げるだけで、病気が改善するわけではありません。

風邪をひいたとき、体は発熱することでウイルスと戦っています。

一時的に熱を下げることで、ウイルスとの戦いを一時的に中止させてしまいます。そういった意味でも、解熱剤をむやみやたらに使うのはお勧めできません。

一方で、辛い症状を和らげる意味で使用するには、とても大切なお薬です。

解熱剤の正しい使い方は?

一般的に、解熱剤を使わなくても風邪(大半が自然に治ると考えられる軽症のウイルスによる感染症)は治ると思います。

しかし高熱で体が辛いときは、解熱剤を使うと一時的に熱が下がり楽になります。解熱剤にもたくさんの種類がありますが、小さな子どもに安全な解熱剤は限られています。

アセトアミノフェンという成分が一般的には安全でよく用いられます。成人がよく解熱剤として使用する薬の成分(アスピリン・スルピリン・メフェナム酸・ジクロフェナクナトリウム・インドメタシンなど)は小児には適しませんので注意が必要です。

小さな子供のインフルエンザや水ぼうそうなどのウイルス感染症の発熱を下げるために、小児に適さない解熱剤を使用することは原則禁止されています。

成人ではあまり問題となりませんが、小さな子供ではインフルエンザや水ぼうそうなどのウイルス感染症の熱を下げるためにアスピリンなどの解熱剤(アスピリン・スルピリン・メフェナム酸・ジクロフェナクナトリウム・インドメタシンなど)を使用すると脳の炎症や肝臓の変性などを起こすライ症候群のリスクが高まります(ライ症候群の原因は不明ですが、ウイルス感染症やアスピリンなどの解熱剤の使用が引き金になると考えられています)。

症状が重ければ脳障害として後遺症が残るケースもあります。特に小さなお子さんの場合は、よく観察し症状が悪くなったときにきちんと病院で診察を受ける事が大切です。

まとめ

風邪をひいたとき、発熱・鼻詰まり・鼻水・咳で体はウイルスと戦っています。

実は熱・鼻・咳は身体の味方なのです!お薬は、忙しい大人が症状を和らげる意味では効果がありますが、小さな子供達には必要でない場合も多いと思います。

症状が悪くなったときにきちんと病院で診察を受け必要なときのみお薬を使うことが重要です。なにより一番大切なことは、手洗い・うがい・ワクチンなど、風邪にかからないようにする事だと思います。

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