でも、どうせ勉強から逃れられないのであれば、効率よく成果を出したいですよね。
そこで重要になるのが、スケジューリングと利用参考書・問題集。
ここでは、筆者の塾講師としての経験(今は保険屋ですが)から、全科目に共通した効果的なスケジューリング、そして参考書と問題集の使い方をお伝えしたいと思います。
目次
≪絶対合格のスケジューリング≫
逆算思考で試験本番までのプランを立てる!
入試であれ資格試験であれ、その試験に出題される設問が解けなければ合格はありません。大学受験を例にとれば、いくら偏差値が高くとも、志望校の設問で高得点が取れなければ、入学を果たすことはできません。
そのため、何かの試験に合格したいのなら、試験勉強の段階でその試験の過去問を十分にチェックする必要があります。過去問の中で問われている問題を分析し、実際の受験勉強では、その部分を中心に学習を進めていきます。過去問で出題実績のない勉強をしても無駄ということです。
当然、学習の初期段階では過去問など解けなくてOKです。ここで重要なのは、「どのような問題が出題されるか」が重要なので、これからの学習でそうした問題を解けるようにしていきます。
ですから、ただ漫然と問題を眺めていてもダメです。「最終的に何ができる必要があるのか?」を探りながら過去問を眺め、気が付いたことを全てメモしていきます。ここで、「○○ができる状態」をゴールとして設定し、そこから逆算して試験本番までの学習スケジュールを立てます。
その際、大まかに「基礎固め」→「応用力」→「過去問+問題演習」の順で流れを作ります。特に重要なのが「基礎固め」で、過去問が解けないことに焦り、いきなり応用問題に取り組んでしまうと失敗の原因になりかねません。
「基礎」が身についてこそ、難問も攻略できる!
基礎固めは、どの学問に取り組むにしても「骨格」をなす重要な要素です。基礎がしっかりと身につけば、ばらばらに散らばった情報を因果関係として結び付けることができます。
実は、試験においては基礎力は非常に重要で、試験の出題者は、わざと受験者が解けない問題を出したがるものです。これを暗記ですべてクリアしようとしても不可能です。基礎を土台にして、少しひねった問題を作り、解を導き出す力を試そうとします。だからこそ、基礎固めは徹底してやります。使うのは参考書や教科書です。1冊の参考書を、ボロボロになるまで使い倒しましょう!
ここで「基礎とはなんぞや?」という疑問が湧くかもしれません。簡単な内容?初歩的な内容?いずれも、少しだけ芯を外した答えですね。この場合の「基礎」とは、「頻出」の内容だと思って間違いはないでしょう。教科書や参考書の太字・カラー文字になっている語句は頻出語句ですから、絶対に外して通れない語句です。
参考書自体がレベル別に分かれてシリーズものになっている場合、入門編に載っている内容が基礎的な内容です。例えばTOEICの英単語なら、得点レンジが500点くらいまでの単語帳が基礎だと思っていいでしょう。TOEIC初心者がいきなり800~900点を目指す単語帳を使っても、得点力のアップにはつながりません。
基礎:応用:直前対策=5:2:2の時間配分を心がける!
先ほど、基礎固めが重要だといいましたが、だからといって基礎に時間を長くかけすぎないことです。試験で問われるのは「基礎力を応用して設問に解答する力」ですから、応用問題と直前対策の時間をつぶしてしまっては意味がないからです。
焦りは禁物ですが、基礎力は予定より少し前倒し気味に仕上げ、早いうちに応用力を養う問題に取り掛かり、演習を重ねます。
具体的に、基礎・応用問題・直前対策を12か月の中で配分するなら、基礎を5か月、応用問題を5か月、直前対策を2か月とするのがいいのではないでしょうか。年度初めの4月から学習を開始した場合、8月末には基礎固めが終わり、9月から応用問題の演習に入るということです。
≪参考書は、一番簡単そうで、薄いものを選ぼう!≫
○合格を決するものは「基礎知識」!
基礎固めで中心となるのは、「参考書」です。参考書を選ぶコツは、「できるだけ薄い参考書を選ぶ」ということです。書店に並んでいる参考書の中で、最も簡単で薄いものが理想です。なぜかというと「すぐにできるから」です。
そして、その科目の全体像を早期に把握することができるからです。逆に、レベルが高くて分厚い参考書を最初から選んでしまう方も中にはいますが、初学者の方にはお勧めできません。それは、「何が頻出で、何を後回しにしていいか」が分かりにくいことと、1周するまでに時間がかかり、その科目の全体像が分かりにくくなるからです。これだと基礎が目の段階で挫折してしまうことすらあるのです。
「簡単で薄い」ということは、裏返せば「内容が厳選されている」ということです。その分野の核となる部分しか入っていないのです。多くの試験において、出題される問題の7割が「核」を問う問題です。そして、その7割が完全に解ければ試験自体に合格することが多いわけです。
ということは、コアな部分で構成されている、簡単で薄い参考書で徹底的に学習しておけば、たいていの試験で合格する可能背が高くなるということです。
最初は浅くやり、繰り返すごとに深堀する!
参考書選びのコツはもう1つあります。1分野1レベルにつき1冊までの購入にとどめるということです。あれもこれもと大量に購入すると、結局手を付けられなくなりがちです。
当然ですが、参考書を買っただけでは勉強ができるようにはなりません。その内容をマスターした人だけが合格力を手にします。
1冊の参考書を徹底的に読み込むうえで効果的なのは、「最初は浅く、何周も繰り返すごとに深堀していく」という「スパイラル学習法」です。何周も繰り返して学習するうちに、その参考書の内容は完全に理解していることでしょう。
≪問題集は、半分くらい解けそうで、かつ薄いものを選ぼう!≫
半分くらいできそう、が適度なモチベーションにつながる!
問題集も参考書と同じく、簡単そうで薄いものを選びます。「簡単」の基準は、パッと見で半分くらい解けそうなものだと思ってください。
人間誰しも、手も足も出ないタスクは、取り組むのが億劫になりますよね。バスケットボールのゴールは、適度な高さにあるからシュートを打ちたくなります。あれが100mの高さにあれば、誰もシュートを打ってみることすらしなくなります。
逆に、簡単すぎる問題集は、そもそも取り組む価値無しですから、取り組んだところですぐに飽きるか、変な自信につながります。
ということで、人間が最もやる気になるのは、「半分くらいできるけれど、半分はわからない」という状態です。半分はできることで気合につながり、それが「できない問題」を攻略するためのモチベーションになるのです。
過去問レベルは、今解ける必要はない!
過去問をチェックした後に、参考書選びや問題集選びをすると、過去問の難しさが頭をよぎり、ついハイレベルなものを選びがちです。しかし、参考書と問題集は「今の自分のレベル」に合わせてください。ゴールに合わせると、挫折の原因になります。
過去問レベルの問題は、受験前日に最終的に解けるようになっていればいいのです。現時点では解ける必要はないので、少しずつレベルを上げていきましょう。
「使い捨て」感覚のトレーニングツールとして問題集を使う!
問題集に取り組む際、「次も使えるように」と解答をノートに書き、問題集を新品と同じ状態に取っておく人もいますが、あまり意味がないのが実情です。
問題集とは、参考書で学習した知識がしっかりと頭の中に入っているかを確認するためのツールです。そしてインプットした記憶をさらに強化・定着させるために利用するものです。
同じ問題集を最初から最後まで、繰り返し解く必要はありません。繰り返す必要があるのは、解答に迷ったり、解けなかった問題だけです。一度できた問題はスルーしてかまいません。ですから、問題集にはどんどん答えを書き込んでOKです。使い捨て感覚でいきます。
問題集の余白も利用して、ミスした問題の解法を書き取ったりして徹底的に使い倒しましょう!
タイムアタックは気合が入る!
問題集を使うときのモチベーションアップにおススメなのがタイムアタックです。ストップウォッチで時間を測りながら問題を解いていきます。
TOEICなど時間制限のきつい試験では必然的にタイムアタックをすることになりますが、それ以外の試験でも適度な緊張感で取り組むことができ、問題数もこなせます。問題を解き終えたら解答時間を問題集に記入しながら進めていきましょう!
毎回のタイムを問題集に書き込んでいけば、タイムの伸び縮みがモチベーションアップにつながります。
参考書→問題集でインプットとアウトプットをバランスよく!
参考書と問題集は、片方だけ取り組んでいればいいわけではありません。1日の学習の中で、インプットとアウトプットをバランスよく実施すると、記憶の定着も図れますし、モチベーションの維持にもつながります。
ポイントは、1単元のインプット→1単元のアウトプットです。小刻みに達成感を味わいながら進めていきます。厳密には、翌日の勉強の最初に、前日の復習から入ると、さらに記憶の定着は進みます。先ほど少しお話しした「スパイラル学習法」の要諦は「忘れる前に復習」です。人間は24時間で学習したことの7割近くを忘れるといわれています。だから、記憶が鮮明な翌日のうちに復習をするというのは非常に大事なのです。
まとめ
ここまでで、初学者が学習を始める前に確認しておきたいスケジューリングと参考書・問題集の選び方についてお話してきました。
漠然と学習を初めて、後になって「しまった!」とならないよう、是非学習の最初に確認しておいていただけると幸いです。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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