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【人間関係のトラブル収拾】ケンカ編:心理術で解決!(学生から大人まで)

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入学、転校、就職、異動、転職、新しい営業先・・・新しい環境に飛び込んだときに必ずと言っていいほど心配なのが人間関係。果たして新しい環境になじむことができるのか?

また自分自身がではなく、新しい上司が異動してきたなど、強制的に新しい環境ができてしまう場合もあるでしょう。ここでは新しい環境に飛び込む人に向けて、早期に良好な人間関係を作るノウハウをお伝えしたいと思います。

≪口より先に、行動を起こそう!≫

単刀直入に言いますが、「口先だけカッチョイイことを言うが何もしない人」は好かれません。周囲の信頼を勝ち取りたかったら、腰の重い人間になってはいけません。行動できる人になりましょう。

例えばビジネスパーソンの中には「トイレが汚い会社は嫌だねぇ」と言いながら自分では何もしない人だっています。トイレが汚いのが嫌なら、自分でさっさと掃除してしまえばいいのです。それをしないで、ただ文句を垂れているだけでは、人を引き付けることは難しいでしょう。

オフィスのごみを何も言わずにささっと掃除してしまう人は、非常に好印象です。「誰も見ていない」ようなところでも、必ずと言っていいほど誰かが見ています。どこか自分の知らないところで「あの人はいい人だよ」と勝手につぶやいてくれます。

「この会社・事業はこのままだとダメになる」と言いながら何も行動を起こさないサラリーマンだって大勢います。そんなに憂いているなら、何か行動を起こしてほしいものです。例えば職場内の改革に着手するとか転職活動を始めるとか。

魅力を伴った人というのは、行動を伴っています。行動が伴うと、それこそ言葉以上の真剣みが出てくるものです。口先で文句を言っているくらいなら、むしろ行動を起こしましょう!その方がずっと周囲の評判が良くなります。

よく「困ったことがあったらすぐに言ってね!手伝うから」という先輩社員がどの職場にもいますが、ヘルプ要請が来る前にお膳立てが完了している先輩のほうがよほど「先輩、素敵すぎてダメになりそうっす!」と言ってもらえるわけです。口だけでなく、行動でそれを示すのです。

イリノイ大学の研究では、多様な職種においてどのような部下が上司からの評判がいいかを調査しています。この調査の結果分かったのは、上司からのウケがいい部下というのは、「先読みして仕事を片づけてくれる」などの行動的な部下です。行動によって好意を示せる人ほど好かれていたということです。評論家タイプの社員が総じて評価が低いのは、こうした点にあるのかもしれませんね。

≪人間関係が拗れたと思ったら、すぐに話し合おう!≫

ある調査では、対人関係のトラブルが生じたとき、我慢してやり過ごすタイプは48%だったそうです。つまり、半数近くの人が、目の前で問題が生じているのに何の手も打たなかったのです。これで問題が解決したと思っている人が44%。手を打たなければ、人間関係は改善しないのです。

対照的に、なぜ人間関係がおかしくなったかを積極的に話し合うなどして手を打った人は12%しかいなかったものの、この中で問題が解決できたと感じた人は80%に上ったそうです。少しでも異変を感じたら、素直に話し合って解決するのがポイントのようです。時間の経過とともに打ち手の選択肢は減っていきます。

例えばこちらが不用意な発言をしてしまって、相手が不愉快な思いをしたのであれば、表情を観察していれば分かるはずです。顔色が変化するとか、視線を合わせてくれなくなったとか、そういう手がかりに着目すれば、「これは、何かまずいことを言ってしまったかな」と判断することもできるでしょう。

そんな時の打ち手として役立つのが、自分が感じている不安を口に出してみることです。

  • すみません。なんか悪いこと言っちゃったみたいですね。
  • 何かご期待に添えていないことがあったでしょうか。
  • 敬語を間違えておりましたでしょうか。

などと、思い当たることを口にしみましょう。理由が分からず相手が怒り出したときは、理由をはっきりさせなければ解決はできません。

稀に、特に理由もないのに、相手がふて腐れた態度を取ることがあります。そのような場合はこちらに非はないものの、ひとまず「すみません」と言って自分の非礼を詫びておくのが無難です。

多くの場合において、私たちは自分自身のミスに気付くことは難しいものです。相手に指摘されないと自分のやらかしたミスに気付かないものです(そしてそれを分かりやすく教えてくれないのも難儀なものです)。聞かれたくないことを聞いてしまったとか、個数の決まっている料理で、他人の分まで自分が食べてしまったとか。この程度のミスなら自分でもすぐに気づくでしょうが、相手のコンプレックスなど機微に触れるミスは、簡単に気づけるものではありません。

だからこそ、相手の態度に異変が出た場合には、まず詫びてしまうのが無難なのです。その場では相手の怒りは収まらなくとも、そのうちに水に流してくれるでしょう。「自分は悪くない」と突っぱねる人より、まず詫びる方が、周囲の印象もきっとよくなるでしょう。

≪人間関係がおかしくなったら、自分が少しだけ変わってあげよう!≫

「あの人との関係がどうもおかしいな」とそのまま放っておいてはいけません。先に触れた通り、拗れた人間関係の放置は何の解決にもならないからです。体の不調とは異なり、人間関係の不調が自然治癒することはないのです。

ある心理学者の研究では、「どうすれば人間関係が続くのか」というテーマで20年以上にわたって研究をしてきましたが、行きついた結論は「自分自身が少しだけ変わることだろう」ということでした。相手をこんな風に変えてやろうとか、相手に何か働きかけてやろうとするテクニックは、あるにはあります。

しかし「自分が変わってやろう」という気持ちが良好な人間関係の秘訣だったわけです。その方が、はるかに労力も時間もかからないですね。「自分が正しいのだ」というプライドを捨てるだけで、人間関係は良好なものとなるようです。

人と喧嘩になったりしたときは、自分から少し折れてみましょう。無条件降伏が癪に障るのなら、ほんの少しだけでいいと思います。

ちなみに、この「ほんの少し」というのが重要で、いかに自分を変えるにしても、それほど短期間で自分を大きく変えることはできないからです。できたとしても、非常に大きなストレスがかかりますから、長続きはしません。考えてみれば、自分を大きく変えない限り相手とソリが合わないのなら、そもそも付き合うべきではないのかもしれませんね。

ほんの少しだけなら、人間は変わることができます。例えば、これまで「ありがとう」とあまり言わなかった人が「1日5回はありがとうと言おう!」というくらいなら可能です。

大きく変わろうとすると、本人にとって大きなプレッシャーになりますし、それに失敗したときに大きな自己嫌悪に陥ることだってあるのです。そうなると、何のために変わろうとしたのか分からなくなってしまいますね。「少し変われば十分」と思えば、それほどストレスにもならないでしょう。スモールステップの原則を上手に利用していきましょう。

まとめ

ここまでで、行動は言葉より何倍も効果があることと、拗れた人間関係の修復方法をお伝えしてきました。今日の今から実践して、ご自身の魅力をより多くの人に気付いてもらってください。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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