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【難易度や合格率は?】一度落ちた日商簿記2級を独学で半年勉強して合格した勉強方法について

簿記というと専門的で難しいイメージがあり、検定試験を受けるならば講座や専門学校で教わらなければ合格はとても難しい言われています。

そんな簿記の世界に全く畑違いの営業職だった私が40代で突然勉強を始め半年後に日商簿記2級に合格した勉強法についてご紹介します。

簿記とは

簿記とは企業の規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。簡単に言えば「お金やものの出入りを記録するための方法」です。

簿記には単式簿記と複式簿記の2種類があり、単式簿記とは取引を一つの勘定科目に絞って記録する方法のことで、その代表的なものは家計簿です。一方複式簿記とは借方・貸方それぞれに勘定科目に記録する方法で、今日では「複式の商業簿記」を指して単に「簿記」と称することが多いです。

簿記の歴史

貨幣経済の誕生の中で簿記は生まれました。ローマ時代にすでに帳簿があったという記録もあるようです。ですが、この頃の簿記は単式簿記で、複式簿記が発明されたのは14~15世紀のルネサンスの頃にベネチア承認によって発明されたと言われています。日本では福沢諭吉が日本で最初に簿記の書籍を翻訳して紹介したのが始まりと言われています。英語で簿記のことを「Book Keeping」というので、福沢諭吉はこの語感を残して「ボキ」を「簿記」と訳したそうです。なんだか粋ですね。

簿記検定の王道の日商簿記、その合格率や難易度は?

現在、日本の簿記検定は複数の団体により実施されていて内容、レベルなどは、それぞれに違います。主なものでは、日本商工会議所の主催する簿記検定試験(日商簿記)、全国経理教育協会の主催する簿記能力検定試験(全経簿記)、全国商業高等学校協会の主催する簿記実務検定試験(全商簿記)などがありますが、一般的に「簿記」といえば日本商工会議所の主催する日商簿記のことを指します。

日商簿記は難易度の高い順から、初級、3級、2級、1級があり、そのレベルは初級は学生レベルで50%くらい、3級は個人企業や経理担当者補助者レベルで合格率は40%くらい、2級は経理担当者レベルで合格率は30%くらい、1級は大企業の経理担当者レベルで合格率は10%くらい、と言われています。

そして、試験は3級と2級が毎年6月・11月・2月の年3回行われています。1級は6月と11月の2回だけです。私が合格しましたのは、2級でしたので経理担当者レベルとなります。2級は商業簿記、工業簿記の2科目で2時間の試験です。100点満点で70点以上が合格となります。経理に縁のない方はいきなりチャレンジするにはかなり難しい内容なので、こうした分野に自信のない方は初級か3級から入られるのがオススメです。

私の簿記検定挑戦の理由

私は大学を卒業して20年間、上場企業の営業職をしておりました。ですので、簿記には全く無縁でした。ですが、その会社が経営不振と倒産したため、再就職を余儀なくされましたがその時40代で年齢制限の壁にぶつかり苦労しました。ただ求人をあれこれ見ていると、経理担当者については年齢制限がないものが殆どです。そこで、今からでも遅くはない、と思い立ち、40代で簿記にチャレンジすることにしました。その際に3級か2級で迷ったのですが、求人を見ると経理での募集は「簿記経験者または簿記2級資格をお持ちのかた」と記載されているところが多かったので、2級にチャレンジすることにしました。

私の簿記勉強法~最初の3カ月

いざ勉強を始めるにあたっては、教材は何を使ったらいいのか全く分かりませんでした。

色々調べればよかったのでしょうが、その頃、娘が受験勉強でZ会という通信教材を使っていたので、私も同じようにZ会にしよう、とあまり深く考えずに申し込みました。実はこれは後悔することになったのですが。

申込をするとすぐにテキストとテストの教材が届きました。テキストは3冊。商業簿記2冊と工業簿記1冊です。正直言って、少ない?!と驚きました。テキストの厚さも、それぞれ1~2センチと薄めです。そして内容も中身を見るととてもあっさりしています。ですが、これしか知らなかったので、とりあえずテキストを最初から読んで、項目ごとに用意されている確認テストを一通り行いました。

そうやって、なんとなく薄ら理解をしながら、薦めて行ったのですが、正直言いまして簿記って難しい。。。やればやるほど意味が分からないのです。それなのに、私はなんと教材が届いて3カ月後の簿記2級の検定に申し込みをしてしまいました。教材を一通り読み終えたのが検定の1ヶ月半前。読み終えた、というだけで理解しているとは程遠い中で試験が迫っていたので、とりあえず、教材についていた模試をやってみたのですが、なんと。。。10点。合格点は100点満点で70点なのに。。。もう、絶望しかありませんでした。

それでも悲しんでいる暇はないので、なんとか模試を続けて試験の前日くらいにようやく合格点の70点をギリギリ取れるくらいになりました。ですが、全く手ごたえはありません。

そして、迎えた試験当日、もう今にも逃げ出したいくらい腰が引けたまま試験を受けました。答案用紙を開いたとき、手ごたえは全くないのですが、とりあえず書くしかない、と思って書きました。ですが、徐々にこれまで見たことのないような難しい問題が次々に出てきてパニック状態になり、あっという間に時間が来ました。試験を終えるとすぐに模範解答がネットに出ていましたが、自己採点では大目に見て合格点の70点ギリギリくらい。あまりにパニックになって回答も記録をきちんと残してなかったので、運が良ければ合格する可能性は2割くらい、に思えました。

そして、合格発表がありましたが、やはり不合格。残念でしたが、当然の結果に思えました。

私の簿記勉強法~次の3カ月

そして試験が終わった後、試験問題の分析などをあれこれ読んでみたのですが、私が受けた回はやはりとても難しい回だったらしく、合格率は通常は30%近くあるのですが、なんと12%。簿記1級並の低い合格率でした。それであればしかたないと益々思えましたので、気を取り直して次の回こそは必ず合格してみせる、と強い気持ちが芽生えてきました。

そして、合格率のデータを見ていて気づいたことがありました。低い合格率の回の次は合格率が逆にとても高くなっている。これは、難しい出題をした後は、罪滅ぼし?的に簡単な出題傾向になるようです。つまりは、次は簡単になる可能性が高い、ということ。であれば、次の回は絶対に逃してはならいない、と益々意欲が湧いてきました。

そして、既に簿記の内容は一通り把握をしたので、後の3カ月は過去問題をひたすらやろう、ということに決めました。そして、Z会の教材はもう置いておいて、新たな教材を買いに本屋に行きました。そこで、TAC出版の「合格するための過去問題集」というのを買いました。これは過去12年分の過去問題と分析が出ています。そして、この本を見て衝撃を受けました。Z会の教材よりも詳しい。。。問題集なのに、教材よりも分かりやすいのです。

更にお値段は2000円くらい。今までZ会のシンプルな説明で理解がなかなか進まず苦しんでいたのはなんだったのだろう、とショックでした。

更に驚いたのは、過去の出題傾向の分析です。これが徹底的に書かれいて大変参考になりました。簿記検定で短機で合格するための大切なポイントは、出題予測です。というのは、簿記は範囲が広く1つ1つが深いので全てを網羅して試験を突破するのは大変な時間がかかるのですね。ですから、短期で合格するには、出題の可能性が高いところを徹底的に深める、ということが時間効率の面でとても大事です。

幸い簿記というのは、内容自体が大きく変わることはないので、過去の分析がとても役に立ちます。ですので、このときは過去の分析を徹底的に行って、分野ごとのマトリックスを作り出題可能性の高いところから優先順位をつけて勉強をしていきました。

そのうえで、過去問題12年分を2回繰り返しましたら、ほぼどの回も合格点以上は取れるようになりました。そして、試験2週間前に再び書店に行って、6回分の直前模試が入ったテキストを購入して、1日おきに時間を決めて本番さながらの模試をこなしていきました。

これで、本番の感覚を大分掴むことができました。更に点数も6回分全て合格点以上となりました。これで、腰が引けることなく自信をもって本番当日を迎えることができました。そして、試験当日は全く緊張することもなく、強い気持ち、かつ冷静に終始試験を終えることができました。更に出題予測がことごとく当たり、殆どがすぐに分かる内容です。ですから終わった時に手応えもありました。

そして、試験を終えた後の自己採点はなんと、98点。模試でも取ったことのない高得点です。これは、出題予測が当たったことと、前回の合格率の低さから難易度がとても下がったことも大きいです。そして、合格発表では無事に合格し、この回の合格率は40%と大変高い合格率となっていました。

まとめと今後の簿記検定の変更点

ということで、1度は不合格となりましたがそれでも半年で無事に簿記2級に合格することができて、とても嬉しかったです。

周囲の簿記専門学校に行っている方たちに、半年で独学で2級合格を伝えると驚かれました。さらに自己採点が98点には本当にびっくりされます。簿記の試験で90点台というのは大変なことらしいです。それもこれも、出題予測が当たったことが大きいと思います。つくづく、試験とは日頃の勉強とはまた違うのものだと思いました。きちんと全てを理解することよりも、戦術を持って優先順位をつけて勉強することがとても大事だと、この簿記を通して痛感しました。

更に教材については、よく調べてから購入した方がよいと思いますが、書店にある教材ですと実際に手に取ることができますし、最近は書店の教材もとても分かりやすくいいものが沢山出ているので、そちらでまずは勉強してみる、というのも良いかと思います。

尚、簿記検定はあまり内容が変わることがない検定でしたが、昨年、出題範囲などの見直しが行われ、特に2級については出題範囲がかなり変わったようです。それによりますと、出題範囲はかなり広くなり、更にこれまであまり大きく取り上げられていなかった、連結会計や有価証券の会計処理などが細かく出るようになったそうで、そういう意味では以前よりも難しくなっていると思われます。

連結会計や有価証券は、一般の人はイメージしにくい世界なので、これから取り組まれる方は大変かと思いますが、傾向などをしっかり分析して集中して対処することでなんとかクリアできるのではないでしょうか。是非、頑張って頂きたいと思います。

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