デイサービスで生活相談員兼介護員として勤めている者です。
私はピアノを弾くことができるので、レクリエーションの際に昔懐かしい曲を弾いて利用者様に歌って頂くことが度々あります。
その経験を踏まえて、高齢の女性・男性利用者様がどういった曲が好きなのか、記憶として残っているのかをご紹介させて頂きます。
目次
おすすめ1.唱歌:ふるさと
高齢者の方であれば誰でも知らない方はいません。最初の「♪うさぎ」の3音を聞くだけで、もう次の歌詞をそのままスラスラと歌っていきます。
皆様認知症の方であっても、音楽を流したり、隣で歌ってあげたりするといつの間にか一緒に口ずさんでくれます。不穏になっている場合でもこの歌は効果的で、落ち着きを取り戻してくれる場合があります。
ピアノでも弾きやすい曲で、利用者様と一緒に音楽を楽しみたいときは導入として一番に持ってきたい曲です。
おすすめ2.歌謡曲 青い山脈
イントロからとても陽気で、ここから口ずさめる利用者様が多いです。人によっては自ら手拍子を加えたりし、楽しそうに歌ってくれる姿が印象的です。
冒頭はテンポが軽快で、中盤に少しゆったりとし、最後にまた軽快に戻っていきます。場の雰囲気を盛り上げたいときに使える曲です。介護に関する学校でもこれは授業で紹介されることがあると思われます。
大変明るい曲なので、学生にとっても覚えやすく、実習でも取り入れやすいのではないでしょうか。
おすすめ3.歌謡曲 二人は若い
高齢の方々にとって、代表的な男性と女性のデュエット曲です。途中の「♪あなた」「♪なんだい?」という掛け合いのところももちろん皆様わかっている方が多く、こちらから言わなくても自然に成立します。また、その際に懐かしさからかちょっとした笑いも生まれ、その場の雰囲気も和みます。
女性の認知症利用者様の前でも歌ってみたところ、やはり記憶として残っている曲だったようで、この部分はしっかりと声色を分けて歌って下さいました。これは職員にとっても驚いた出来事です。
おすすめ4.歌謡曲 バラが咲いた
主に高齢女性の方がお好きな歌です。男性も知っている方は多いので、静かにではありますが一緒に口ずさんでくれます。また、この歌に合わせた手遊びもある為、歌と手遊びを組み合わせることで良い脳のトレーニングにもなります。
集団体操やレクリエーションの際に取り入れてみると良いのではないでしょうか。ゆっくりとしたテンポの曲なので、無理なく楽しむことができます。
手遊びをすることが難しい方の場合でも、歌が長いので一緒に歌ってあげるだけで利用者様の脳には良い刺激が与えられるかと思います。
おすすめ5.星影のワルツ
冒頭の「♪別れることは辛いけど」の部分を職員が歌うと、多くの利用者様が続きの「♪仕方ないんだ君の為」と歌詞をすぐにスラスラと歌ってくれます。
私自身、介護実習での最終日に担当していた利用者様からこの歌を歌って頂き、感動しました。女性の方より、男性の方がほうがお好きな方が多いように思います。
男性は普段、女性に比べると静かな人が多いので男性にスポットを当てたい際は是非使って頂きたい一曲です。テンポもゆっくりなので、歌いやすいです。
おすすめ6.歌謡曲 りんごの歌
高齢女性がお好きな歌です。最初から最後までテンポよく、軽快に歌うことができます。途中、高音の部分があるので利用者様によっては歌いにくい方もいるかもしれません。
ピアノ等で弾く場合は、キーを下げてあげると気持ちよく歌うことができるかと思います。楽しく歌える歌なので、認知症の方にも効果的かと思います。
普段はあまりお話をすることがない方でも、これを一緒に歌うことで表情までみるみる明るくなってきます。
おすすめ7.歌謡曲 高校3年生
高齢男性がお好きな歌です。舟木一夫さんの代表曲と言っても良いのではないでしょうか。見事に朗々と歌って下さる方が多いです。サビの「♪高校3年生~」のところは本当に気持ちよさそうに歌われる方が多いです。
声が出やすく、のびのびと歌えるところなので、発声練習の意味でもとても良い曲だと思います。これはピアノでも良いですが、カラオケだと更に雰囲気を出すことができて人気が高いです。
おすすめ8.唱歌 富士山
日本人であればということで、富士山は外せない一曲です。特に90代の利用者様は大好きな曲で、すぐに反応する方が多いです。
曲の長さもさほど長くないので、歌いやすいようです。一度歌い終わってもまだ歌い足りず、しばらく歌っている方もいるほど人気の曲です。
最後の「♪富士は日本一の山」というところは大きな声で皆さん歌われます。
おすすめ9.民謡 どんぱん節
若い世代からしたらあまり馴染みがないような民謡ですが、高齢の方々からすれば、民謡の代表曲のようなものです。
「♪どんどんぱんぱん どんぱんぱん」というリズム打ちのような歌詞から始まり、「♪お酒飲む人かわいいね」と歌が始まっていきます。お酒を飲む席で歌われていた曲なのですね。
この曲には替え歌もあり、頭が薄くなってきた人のことを面白おかしく伝える内容になっています。これによって笑いは起こりますが、人によっては、特に男性利用者様は怒ってしまう方がいる可能性もあるのでそこは十分に注意して頂きたいと思います。又、認知症の利用者様がこれを歌う場合も周囲の方々がどんな反応を示しているか、注意する必要があります。これを守れば、本当に楽しい曲です。
おすすめ10.憧れのハワイ航路
男性・女性共に喜ばれる曲です。ピアノで弾こうとすると少し難易度が高いかもしれません。カラオケ向きですね。
歌自体はとても朗々として歌うことができ、利用者様は気持ち良さそうに歌われます。職員も50代程の人であれば一緒に歌ってあげると利用者様方から大変喜ばれるのでお勧めです。
おすすめ11.歌謡曲 つぐない
この曲は80~90代の利用者様にとってはあまり馴染みがないかもしれません。ですが、敢えて挙げさせて頂きます。
というのも、最近は若年性アルツハイマー型認知症が多くなってきていることもあり、デイサービスを利用される方も50代、60代とこれまでよりも年齢層が高くなってきていることが多いです。そうなると、やはりカラオケにも年代差が出てきます。
テレサ・テンさんの曲は50代以上の方にとってはとても馴染みがあり、歌いやすい曲が多いです。特にこのつぐないは、歌詞自体はとても切ないですが、その分利用者様がその世界観に浸って歌うことができます。それによって、年齢が上の利用者様方も自然と引き込まれていき、曲が終わる頃にはみんな一体となって、大きな拍手が起きるようになるのです。
おすすめ12.歌謡曲 東京バスガール
こちらも年代が50~60代の方向けです。この曲はとてもテンポが良く、明るい曲です。
職員から手拍子を始めていくと、自然とこの曲を知らない世代の利用者様方もリズムをとるようになっていきます。
最後はみんな、笑顔で終わることができる一曲です。
さいごに
ここまで、多くの曲を挙げてきました。現在、高齢社会と言われている中で、その対象となる方々の年齢層も幅広くなってきています。ただ、それを埋めることができるのが音楽の力だと思っています。
実際に私が勤めているデイサービスでも週に3回程は音楽のレクリエーションを取り入れ、利用者様方のほうからも「今日は歌わないのか」「あれを弾いてくれ」等のご希望が聞かれます。認知症の方にとっても音楽療法はとても良いものですので、是非参考にしてみて下さい。
2.おすすめの恋愛ドラマランキング30⇒厳選してます
3.【FX5ヶ月目運用報告】トルコリラTRYショックでメキシコペソMXNと南アフリカZAR被弾!⇒爆死!?