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社会人の試験の勉強方法【メンタル編】80点主義でいい理由!合格目標

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どうせ勉強から逃れられないのであれば、効率よく成果を出したい。

そこで学習の最終段階、試験直前と本番とで重要になるのが、メンタルの持ち方。

ここでは、全科目に共通した「試験直前期から本番のメンタルの持ち方」についてお伝えしたいと思います。

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≪完璧主義はゴールから遠ざかる≫

80点主義は合理的な勉強に適している!

かつてトヨタ自動車は「80点主義」を主張して、賛否両論を持って世間に受け止められました。「80点の車づくりでいいのか?」と批判的な意見も多かったものです。しかし「80点主義」というのは「すべての項目でまず80点以上のクオリティを目指す」ということです。

庶民ユーザーをターゲットにしたカローラから、上流階級をターゲットするレクサスまで網羅する、総合メーカーらしく、そして自社に極めて厳しい要求を伴う判断です。世界の自動車メーカーの中には、「走りは一級品だけど故障しやすい」など、尖った部分が非常に魅力的である一方、弱点も大きなものであるメーカーも多いのです。

これを勉強に当てはめるならどうでしょうでしょうか。例えば、英語は模擬試験のたびに8割以上の得点が取れるが、数学は4割くらいしか取れないといった場合です。問題は、次の2つの選択肢で、どちらが合計得点の向上に近道かです。その選択肢は「英語を限りなく満点に近づける」か「数学をできるだけ伸ばす」の2つ。皆さんならどう考えますか?

合理的に判断するなら、数学の得点を8割まで伸ばす方が、英語を満点まで伸ばすより高率が良いという結論になります。理由は単純で、1つは伸びしろ。英語はあと2割しか伸びず、数学は最大であと6割伸ばせます。もう1つは、得点を伸ばす難易度で、どの科目でも8割を満点に引き上げるのは大変な労力がいりますが、4割を8割に伸ばすのは、そこまで大変ではありません。

試験によっては、各科目で6割以上の正答率を合格要件にしている場合があります。そうした場合、合格点を越えている科目は放置してでも、合格点に届いていない科目に集中するのが絶対に必要です。

社会人のビジネスにおける勉強は、強みを磨き上げることに集中し、苦手か人並みのことは得意な人にまかせることが重要ですが、満点が設定されている勉強は、苦手な科目を伸ばすことが重要です。80点主義とは、試験の合格に近づくために非常に合理的な発想なのです。

”All or Nothing”より、”Better than Nothing”

勉強を成功させるうえで、競争心は非常に重要な要素です。ただし、「健全な競争心」を持つことが大事です。一言でいうとスポーツマンシップに近いでしょうか。勝負の最中は勝つことが重要ではあるけれども、試合が終われば、勝敗は1つの指標に過ぎないのです。不健全な競争心を持つことで、逆に自分を追い込んで挫折する人も多いのです。

“All or Nothing”の発想に立つと、不健全な競争心に陥りがちです。つまり、「1位でなければ何の意味もない」「負けたら人生お終い」と思ってしまうこと。だから過度に他人の目をを気にしてしまうし、過度に勝ち負けにこだわってしまうのです。

こういう人は是非、”Better than Nothing”の発想に変えていってほしいと思います。ある時バッシングを受けた「2位じゃダメなんですか?」という発言も、状況によっては悪くないものです。「前回3位だったが、今回は2位だった」なら、意味のある前進だといえないでしょうか。次は1位を目指せばいいのです。

健全な競争心をもってポジティブに考えよう!

実際、競争は人間を成長させます。受験生を見ているとそれを実感します。ライバルを持つと、自分の行動に厳しくなる人も多いでしょう。「停滞は死滅である」ではないですが、「自分がサボっている間に、ライバルは前進しているかもしれない」という、一種の恐怖心は、自分を目標に向けて駆り立ててくれるでしょう。

また、現在の偏差値が40の人も、偏差値70の人たちと仲間になれば、この人は確実に偏差値70に近づくように行動するようになります。

一方、不健全な競争心を持つ人は、1,2回の負けに過剰反応してしまい、「自分はどうせダメなんだよ」と諦めたり、ストレスで勉強自体が嫌になったりします。それ以上に悪いのが、劣等感を紛らわすために自分より偏差値の低い人たちと仲間になって、競争心さえ失うこと。偏差値40同士でつるむと、傷を舐めあうようになります。次第に怠けることを正当化するようになります。だから、勉強するときは、自分より高い意識を持つ人たちと健全に競争するのが重要なのです。

世の中には、上には上がいます。日本で生まれ育った人が、いくらTOEICで990点満点を取っても、英語圏で生まれ育った日本人バイリンガルには敵わない場合の方が多いでしょう。そこで過度に勝ち負けを意識しない方が、より楽しく勉強が続けられるのではないでしょうか。

≪ミスを恐れると、勉強が進まなくなる!≫

「失敗の数」と「上達」は比例する

ミスを恐れる人も相当数います。でも、それでは勉強は進みません。勉強していると、必ず何かしらの間違いや失敗をします。そもそも、デキないから勉強してできるようにしていくのです。最初からできるなら勉強の必要さえありません。
ここは1つ、失敗の数=上達と割り切って、思い切り間違えましょう!人は他人の間違いにはあまり興味がありません。ミスをして一大事だと思っているのは、実は自分だけなことがほとんどです。間違いをしながら前進を続けて、さらにいいものを追求していく姿勢があれば、間違いは勉強する上で悪いことではないのです。

挑戦し、失敗から学ぶ人だけが成長する

成功する人たちは、「失敗から学ぶ技術」に長けている傾向があります。
失敗したときには、人間は次の3つのパターンの反応をするようです。「失敗しても懲りずにまた同じ失敗をする」「失敗を恐れて何もしなくなる」「失敗から学ぶ」の3つです。成功する人はすべからく「失敗から学ぶ」人たちです。

何かを習得しようとするとき、必ず何かの失敗をします。試験であれば、時間配分を間違えるとか、根本から解法を間違えるとか。しかしそうした失敗は、成功するためには必要です。これは特に、優秀な人が陥りやすいのではないかと思いますが、脳内で作り上げたプランが、実地で試してみると上手くいかないことだってあります。

つまり実際には役に立たないので失敗です。「理論上は上手くいくはずだが、実際にはうまくいかない」というのは勉強だけでなくビジネスでもよくあります。しかし、「実際にはうまくいかない」ことが判明したら、「上手くいくようにどうするか?」を考えて改善するのが「失敗から学ぶ」ということです。当然、失敗した瞬間は落ち込みます、しかし、そこから学ぶことでその失敗は成功の種になるでしょう。

≪マイナスの人間関係に足を引っ張られない≫

ポジティブもネガティブも「空気感染する」!

勉強を進める上で、プラスになる人間関係とネガティブな人間関係があります。ここでは、マイナス方から見ていきます。

絶対に避けた方がいい人間のタイプには、2種類あります。「ネガティブな人」と「怠け者」です。ネガティブな人とは、物事を悪い方向にしか考えない人です。

人のうわさと悪口が好きで、まずは否定から入る人です。何かにつけて周りを不安にさせるようなことを言う人。どこの教室にも職場にも、必ず1人はいるタイプです。このタイプは厄介なことに、周囲の人もネガティブに引きずり込もうとする傾向があります。この対極の、ポジティブが服を着て歩いているような人は影響されないのですが、気を付けたいのは中間タイプ。この中で他人に影響されやすい人から、ネガティブオーラに吸い込まれて、気づいたらネガティブタイプに代わってしまう人が出ます。自分が中間タイプだと思う人は、ネガティブな人の言動には気を付けた方がいいでしょう。

「ポジティブ返し」でネガティブな人間を迎撃する!

ネガティブな人間からのアプローチは、どう対処するべきでしょうか。例えば、「ウチの事業部、そろそろダメなんじゃないかな?今年度で事業をたたむかも知れないよ」と言われたら、皆さんはどう答えるでしょうか。ネガティブに染まらないようにするなら、「会社にはいい時も悪い時もありますから、あまり深刻に考えなくてもいいと思いますよ。本当にダメでも、飯の種は他にもありますから」とポジティブに返すのです。徹底的にポジティブに返せば、ネガティブな人たちは次第に離れていきます。

同じように、30代半ばに差し掛かって英会話を勉強し始めたあなたに、ネガティブな人が「この年で英会話なんて初めてもなぁ。知り合いでそういう人がいたけど、3年やってまだ話せないみたいだよ?」などと言ってきたらどうでしょう?ここで本当に心配になってしまったら、ネガティブの思うつぼで、ポジティブに返しましょう。「人は人ですし。英語なんてただの言葉なんだから、自分に合ったやり方をしていれば、きっとできるようになりますよ」と返してあげましょう(あくまで一例ですよ!)。

ネガティブな人たちは、相手が自分色に染まらないと分かると、それ以上関わってこなくなります。ネガティブ人間との接触は最小限にするのが鉄則です。

仕事上で付き合う必要があるにしても、最小限にとどめればいいのです。無理して相手する必要はないですから、ポジティブな人たちと付き合っていきましょう。

そんなに頑張って何になるの?が転落の始まり。

もう1種類の避けるべき人間が「怠け者」です。理由はネガティブな人と同じく、怠け癖を空気感染させるからです。「そんなに頑張って何になるの?もっと遊ばないともったいないよ」というのが常套句で、この言葉を聞いたら耳をふさぎましょう。

仕事を終えてそのまま勉強に入ればいいのに、怠けものに誘われるがまま飲み屋に行ってしまうなど、そんな生活を3年も続けていると、取り返しのつかない事態になっているかもしれません。

まとめ

ここまでで、勉強に励む上でのメンタルの持ち方と人間関係の注意点をお伝えしてきました。書いていて、勉強以外にも応用が利きそうなことでもあるように思いました。

入試や資格試験に向けて努力を重ねる人たちに、少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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