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どうせ勉強から逃れられないのであれば、効率よく成果を出したいですよね。

そこで学習の最終段階、試験直前と本番とで重要になるのが、メンタルの持ち方。

ここでは、全科目に共通した「試験直前期から本番のメンタルの持ち方」についてお伝えしたいと思います。

≪難しい問題は喜んでもいいが、簡単な問題に油断しない≫

試験には、絶対評価と相対評価があります。相対評価の試験とは、合格点が変動する試験です。上位○○人、上位○○%が合格する試験で、入試は相対評価です。

その場合、自分が「この問題は解けないな」という問題に出くわしてもあわてる必要はありません。他の受験生も同じことを思っている可能性が高いのです。そして、合格ボーダーラインも低くなりがちです。ということは、難問・奇問というのはある意味チャンスでもあります。その問題が解けるだけで合格は一気に近づきます。周囲の受験生が諦めモードに入っていれば、頑張ればたとえ得点が低くても、合格できるものです。

その一方、「この問題簡単じゃん!」と思ったときは注意が必要で、周囲の受験生も同じことを思っている可能性が高いです。こうした場合は、たった1つのミスが命取りですから、より注意が必要なのは簡単な問題なのです。
総じていえば、難問だらけの試験は、解ければ合格、簡単な問題ばかりの試験は、ミスったら負けなのです。

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≪問題の難易度に一喜一憂しない≫

試験本番では、最後の瞬間まで諦めないことです。途中で諦めモードに入る受験生も多く、そうした受験生は大抵不合格になります。

油断した試験や途中であきらめに入ると、どこかで痛い目に遭います。問題の難易度に一喜一憂しないで、最後まで集中して取り組みましょう。

成果が出ない・上手くいかない場合の症例

目標イメージがぼやけていると迷走する

「なんとなく~になりたい」程度の目標は、そもそも届かない!

勉強そのものへのモチベーションが最初はある程度高くても、「具体的に何になりたいのか」「どうなりたいのか」というゴールイメージが明確でない人は、モチベが長続きしない傾向があります。

例えば、「金融業界でお客様のお役に立ちたい」という目標ならどうでしょう?「金融」といっても銀行・証券・保険などジャンルは様々で、どれも社会的に重要な意義を持っている事業です。そしていずれも専門性の高い規制産業ですから、するべき勉強も「絞りと集中」が必要です。このゴールイメージでFPの資格を取ろうにも、必要性に疑問が生じた時点で学習のモチベはガタ落ちして、結果長続きはしなくなります。実際、保険屋においてFPの資格は「あった方がいい」もので、FP資格がなくても優秀な生命保険募集人は大勢います。

未来に対する明確なイメージがないのなら、向かう方向が定まらず迷走するのです。つい目の前にある面白そうなことに流されてしまうのです。

人間は、目標とその知識やスキルを使って活躍している自分をイメージして、初めて向かうべき方向へ行動できます。「なんとなく○○ができたらいいな」は目標ではなく、ただの願望です。この程度ならすぐに挫折してしまいます。

自分の目標イメージを、潜在意識にまで刷り込め!

重要な試験に合格したり成功をつかんだ人たちの様子を見ていると、徹底的に自分の成功イメージを頭の中に刷り込み、勉強を続けてきたように思います。英語が話せるようになることが目標だとしたら、「外国人と談笑している自分」を常にイメージするのです。

保険業界に足を踏み入れたのなら、MDRT(Million Dollar Round Table)のTOT(Top Of Top)で活躍している自分、という具合です。潜在意識の中に自分の成功イメージが刷り込まれると、日々の行動が変わってきます。

「3年後、自分はこうなる!」という強固なイメージがあると、そのために今は何をするべきなのかという逆算が無意識のうちにできるようになります。すると、無意識のうちに自分の行動に対しても厳しくなるのです。例えば、「絶対にこの仕事で成功する!」と決意すれば、多少しんどい仕事であっても「将来の糧」として頑張れるでしょう。

ちょっとくらい疲れていても、今日できることを1つでも積み上げることができるのではないでしょうか。

目標に向けて行動している人と、日々流されて生活している人とでは、当然のことながら長期的に見て結果が全く違ったものになります。また、目標がしっかりしていると、メンタルも強くなるというメリットもあります。

目標を短いスパンで見ている人は挫折しやすい傾向がある!

目標をイメージする方法は簡単。「自分は絶対に成功する!」信じ込むことと「成功する自信に根拠を求めない」ことです。人はそれを「妄想」呼ぶわけですが(笑)、そんなことは関係ありません。不思議なことに、「私は○○になる!」と口に出して言うと、頭の中で考えるよりも強力に自己暗示にかかるようです。「海賊王に、俺はなる!」というのは、いいお手本だったのですね。

目標は、数か月で達成するものではなく、3~5年くらいで達成する中期的なものがいいでしょう。自分なりの中期経営計画です。受験生を見ていると、4月から学習を開始して8月くらいに成果が出始めないと、「なんかダメな気がしてきた」などと弱音を吐く人が出てきます。しかし、何を勉強するにしても数か月で成果が出ることはないでしょう。あとひと踏ん張りできるかで、成果が変わってきます。

すぐに諦めてしまう人は、目標を短期間で設定する傾向があります。だから、すぐに成果が出ないと、無意味に焦ったり、諦めてしまうのです。これは非常にもったいないことです。

一方、最後まであきらめない人は、中長期的な目標を持っているものです。大学受験においては、「○○大学に合格する」のは短期的な目標としてあるものの、卒業後のビジョンが描けています。

「弁護士になりたい」とか「商社マンとして○○の分野で成功させたい」という、合格の向こう側を見ているのです。だから、模擬試験でちょっとくらい成績が下がっても、ふて腐れずに頑張れます。

目標を中長期に設定すれば、目前の障害は気にしなくなる!

学習の要諦の1つに「執念深さ」がありますが中長期の目標を持つことで、執念が生まれます。

格子窓からすぐ近くの花壇を見ると、格子が目に入り邪魔に見えますが、はるか遠くの飛行機雲を眺めていると、格子もあまり気にならなくなります。

目標というのもこれと同じで、数日先のことだけを見ていると些細なことに気を取られますが、長期的な目標を持つようになると、目の前の障害物が気にならなくなります。
だから自分だけの中期経営計画を持つことが大事なのです。

当然、ロボットでもない限りは常に自分の行動を目標にだけ向けて律することは難しいでしょう。それでも、中長期の目標を作ると、目標に近づく意識によって、以前は100の行動のうち90が目標から外れていたものが、50くらいは目標に沿った行動に変わるはずです。こうした積み重ねが、数年後に大きな差となって現れます。

≪いちいち反省するから、スランプに陥る!≫

○スランプの原因は、「自分はダメな奴」という思い込み

ちょっと誤解を招きそうな表現なので補足しますが、「精神的な反省をしないこと」ということです。過去のことを振り返ってクヨクヨすることが「精神的な反省」の例ですが、これは無意味。模擬試験で思うように結果が出なかったとか、何か問題を間違えたのは、その人がダメなのではなく、弱点があるからです。それは基礎知識が整っていないからかもしれませんし、時間配分が悪かったのかもしれません。

変に後悔したりクヨクヨするのは、未来に向けてはマイナスです。模擬試験で間違えたところですべて終わりではありません。

精神的な反省は、続けているとスランプに陥ります。場合によっては得意だった分野も苦手意識を持ちかねないので厄介です。こうなると学習を続けるモチベーションまで失われてしまいます。上手くいかなくても、あくまで冷静に、後で述べる技術的な原因分析に努めましょう。

大失敗しても、こじつけて「良かった良かった!」と考える

常に自分の都合の良いように解釈することは、どうやら成功者の共通点だそうです。「ここでミスっておいたから、自分は弱点を克服することができる!」「これが出来るようになったら、自分はもっとスゴくなれる!」と思い込んでおくと、精神的な反省を回避することができます。

悩んでいる最中というのは、非常につらいものです。しかし、それが1年も2年も過ぎると、不思議と「なんであんなことで悩んでいたのか?」と思えるようになります。

精神的な反省はしないで、技術的な反省に努めよう!

嫌なことがあっても、強引にでも「良かった!」とこじつけてスランプを回避しましょう。しかし、してほしい反省もあります。それが、技術的な反省です。「どうしてこの問題が解けなかったのか?どうすれば解けるようになるのか?」を冷静に、客観的に分析することが絶対に必要になってきます。精神的な反省はマイナスにしかなりませんが、技術的反省はプラスにつながります。

技術的な課題点は、ある程度の深堀が必要!

「反省論」というのは学習だけでなく仕事にも部活にも有効ですね。いずれにしても「だから自分はダメなんだ」と思ってはNGで、冷静に技術的な反省点を分析します。「これからできることはアレとコレ」という結果に落ち着くのが重要です。

「自分は英語の長文読解が弱点だ」では全く技術的な反省になっていません。例えば「本来この長文は20分の解答時間が必要なのに、自分は15分しか確保できずに焦って解いていた」とわかれば、「15分しか確保できない原因は何か?」が分析できます。

それが「時間配分の設定を間違えた」だけなこともありますし、別の問題で不必要に時間を使っているのかもしれません。原因が前者なら、長文に20分割くように調整すればよく、後者が原因なら、時間短縮の方法を考えることになるのです。

まとめ

ここまでで、直前期と本番のメンタルの持ち方についてお伝えしてきました。

勉強だけでなく、色々なことに応用できると思います。是非参考にしていただけますと幸いです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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