あなたの会社、人間関係は大丈夫ですか?“あの上司怖いんだよな”。“部下に陰口を言われてるんじゃ”。。特に上司と部下の関係は悪くなりがちです。
原因は脳と無意識かもしれません。今回は考えられる原因を4つと対処法をご紹介いたします。
原因1.えこひいき
ストレス
一緒の仕事をしているのに、なんであいつばかり特別扱いなんだろ。と会社で思っている方も多いのではないでしょうか。
上司も人間ですから好き嫌いがあります。えこひいきも多少は仕方がないでしょう。しかし、あまりにも露骨にやられると、理由をいろいろと考えてしまいます。真面目な人の中には、自分は仕事ができないから好かれないんだ。。と原因を仕事の能力に求める人がいます。
気持ちは分かりますが、恐らく仕事は関係ありません。原因はもっとシンプルだと思われます。
とある実験
人間は、自分と似た属性の人を好むと言われています。共通項が多いと好きになる、というわけです。そして当人はそれを自覚していません。無意識が好みを操作している可能性があるのです。
アメリカでの実験を紹介しましょう。ある州における名前と結婚相手の関係を調べたものです。その結果、なんと違う苗字同士と同じくらい、同じ苗字の人同士が結婚していることが分かったのです。勿論、これは珍しい苗字の人にも当てはまります。例えば、ジョンソンさんが90%をしめる町があるとします。残りの10%がウィリアムさんだとします。当然、ウィリアムさんの周りはジョンソンさんだらけで、ジョンソンさんが結婚相手に選ばれそうです。しかし、実際には、ウィリアムさんはウィリアムさんを選ぶのです。
恐らく、二人に結婚理由を尋ねても、“同じ苗字だから”とは答えないでしょう。“なんとなく気が合った”ぐらいではないかと想像できます。これが偶然でない事は脳科学的にも説明が可能です。線条体という脳領域が、共通項と興味を仲立ちしているという研究が出てきているのです。
恐らく、あなたの上司はその部下に共通項を発見しただけでしょう。あなたも上司と共通項をつくりましょう。出世の近道になるかもしれません。
原因2.きつい上司
キツい言い方
言っていることは間違いない。。自分の為に言ってくれているのも分かっている。しかし声を聞くだけで委縮してしまうし、言葉がきつすぎて頭に入ってこない。こんな経験はありませんか?また、上司に嫌われているのではないか。自分に能力がないからか。と上司の言葉を自分のせいにしている人もいるでしょう。
ところが、その上司は優しく言っているのかもしれません。あなたの捉え方によって、その人の優しさが隠れてしまっている場合もあります。
心理学からの説明
ある上司があなたをキツく注意したとします。あなたは自分を責めるでしょう。上司が優秀である程、あなたはより自分を責めます。自分はキツく言われて当然だ。と。たまたま、同じ上司にまた注意されたとします。あなたはさらに自分を責めます。自分には価値がないと極端な考えに至る場合もあります。そして、自分はいつも非難されるんだ。。と全ての言葉がキツく感じられます。心理学では、このような極端な考えを“スキーマ”と言います。この場合だと“上司=自分を責める”ですね。
スキーマは強烈に思考を支配します。あなたは、上司の言葉を正しく認識できなくなります。周りから見ると普通の関係に見えても、あなたにとってはそうではないのです。自分を責めるようなスキーマはうつにも関連しているとされる為、注意が必要です。
原因3.陰口・悪口
能力批判
上司と部下、どちらの立場にいても周りからの評価は避けられません。いい評価をされた時は嬉しいものですが、悪い評価をされると当然いい気はしないですよね。その人を嫌いになり、関係が悪化。。なんてこともありそうです。
予期せぬアクシデント、何故か機嫌が悪いクライアント。様々な環境あっての失敗なのに、周りは全く考慮してくれません。全てあなたが悪い、とされるのです。この場合、この人たちは“根本的な帰属の誤り”を犯しています。帰属とは、原因をどこにおくかという事です。
あなたが失敗をした時、周りの人は原因をあなたの能力へ帰属するのです。そうすることで、自分たちが安心できるからです。周りからの批判や悪口はあまり気にする必要がないでしょう。
とある実験
先と同じくアメリカで、こんな実験が行われました。
被験者も同じくアメリカ人です。被験者は、アメリカ人が旧ソ連に亡命したとしたら、その理由は何かと問われます。彼らの多くが、そのアメリカ人が売国奴だからだ、と答えました。亡命者の資質に答えを求めたのです。次に同じ被験者に、ロシア人がアメリカに亡命したとしたら、それは何故かと問います。先と逆ですね。内容としては同じはずなのに、被験者は異なった帰属をします。多くの被験者が、ロシアは環境が悪いからだ、と答えたのです。明らかに原因を環境へ帰属していますね。
被験者は“アメリカ人としての”メンツ”を保ちたかったと考えられます。アメリカの環境を理由とすると、アメリカに住んでいる自分たちを否定することになります。自分たちがアメリカを作っているから、です。だから理由を個人の資質に求め、自分との共通点を否定したのです。ロシア人の場合は逆で、アメリカの魅力が強調されています。この場合は、環境にポイントを置くことで自分たちの魅力を上げているのです。
話を戻しますと、人は柔軟に帰属を変えます。自分は失敗などしない、周りの人はそう思いたいのです。能力が低い、そう言われたとしても真に受けてはいけません。
嘘の表情
漏れる本音
上司に対して、部下に対して、我々は日々我慢を強いられます。“部長の話は本当に長い。。”うんざりしながらも、表情は真面目そのものです。“怒られるのは俺なんだ。。”部下からミスの報告を受けたあなたは、怒りに腹が煮えくり返りそうです。しかし部下が落ち込まないよう、笑顔で“次からは気をつけるように”です。
先のように、私たちは表情を作ることによって、自分の気持ちを隠しています。しかし、無意識は作られた表情を簡単に見抜きます。そして、相手は“なんだか違和感があるな”と思うのです。
作れる表情・作れない表情
そもそも、表情は大部分が無意識によって作られます。例として、笑顔で使われる神経経路を取り上げましょう。笑顔には2種類の神経経路が使われ、大頬骨筋と眼輪筋を動かします。大頬筋は意識的に動かせますが、眼輪筋は無意識的にしか動かせません。
見抜く無意識
そして、表情を認識するのも無意識です。私たちの脳は私たちが思っている以上に、細かく表情を観察しています。このことを説明する為に、“盲視”という現象を紹介したいと思います。
皆さんご存知の通り、目に入った視覚情報は網膜で電気信号に変換されます。そして、神経を上り脳の後頭葉に入ります。そして分析が開始され、私たちは物が見えると“感じる”のです。ですので、後頭葉が破壊されると私たちは視覚を失います。
では、後頭葉の入り口だけが破壊された人の前に、人が笑っている写真を置いたら何が起こるのでしょうか?その人に、目の前の表情がなにか言い当ててもらいます。当然分からないと主張するのですが、何でもいいので答えてください、と無理やり答えてもらいます。すると、驚くべき事に2/3以上の確立で“笑顔”と言い当てるのです。この盲視という現象から、感情理解には多くの無意識が関与しているちということが分かります。私たちは表情のどこを見ているか、自分では知りようがないのです。
表情は無意識によって作られます。そして、それを解読するのも無意識です。意識的に表情を作り、相手に思った通りの勘違いを起こさせる。不可能に近いことは明らかです。
対処法とまとめ
えこひいきにキツイ言い方、無能呼ばわりに嘘の表情。ストレスの種に周りを囲まれながら、今日も私たちはもがいています。特に上下関係は地獄の様相を呈しています。
相手の言動に我慢できなくなったら、手を洗ってみましょう。物理的な汚れと精神的な汚れがリンクし、同時に洗い流されます。これも実験で確かめられている現象なので、十分効果が出ると思いますよ。
ストレスの原因を知り、効果的に対処して健康な生活を送りましょう。
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