アクアリウムというと、何を思い浮かべますか?
綺麗な熱帯魚が泳ぐ水槽を思い浮かべるのが一般的ですよね。
でもそれだけではありません。水族館もアクアリウム。お祭りですくってきた金魚を金魚鉢に入れて飼うのもアクアリウム。メダカを飼っている水槽もアクアリウム。
要するに水槽にの中に生体を入れて作った世界を総称してアクアリウムと言います。
最近は、アクアリウムのほかに陸地を再現したアクアテラリウムや、水槽の中に自然を再現したネイチャーアクアリウム等、色々な形のアクアリウムが誕生しており、ブームに火を付けています。
目次
アクアリウムの魅力
水槽が置いてある場所というと何処が多いでしょうか。
病院ですね。何故病院に水槽が多いのか。それはリラックス効果をもたらす為です。
綺麗な水槽を眺めていると、癒されますよね。その効果で治療に対する緊張を和らげたりする効果を狙って設置してあります。
また会社の事務所などにも置いてあることがありますね。
それも、基本的には同じことですが、皆さんは小学生の時にウサギ等、生き物を飼育していた経験はございませんか?
会社にある水槽はそこも狙いです。
命を飼う責任感や、掃除やエサやり等当番制の責任感を養う為。
水槽のレンタルである場合、基本的に日常のメンテナンスは業者が行いますが、生体の状況を把握できるのは水槽を設置している場所に毎日居る方々です。
昔は、砂利砂に金魚が定番ではありましたが、現在は多種多様な床材を始め、水を綺麗に保つフィルターや薬剤、景観を魅力的にする流木や水草等、とても多くのアクアリウム用品があります。
その星の数ほどある用品と生体を組み合わせて自分だけの世界を創り試行錯誤する事がアクアリウムの最大の魅力です。
この組み合わせにより、世界に2つと同じものが無い世界が水槽の中で生まれ、究極を求めようと様々なジャンルのアクアリウムのコンテストも行われています。
アクアリウムの種類
アクアリウム
一般的にアクアリウムと言うと、水槽の中に魚がいる水槽をアクアリウムと言います。
コップの中や虫かごの様なプラケースの中に水を入れ生体を入れたならばそれもアクアリウムです。
アクアテラリウム
水槽の中に陸地と水中を再現したものをアクアテラリウムと言います。
このアクアテラリウムを作る為には、かなりの経験や知識が必要ですので中級者以上向けとなりますが、その理由は水槽の中に陸地を作る事が難しいのです。
またその陸地から水を流すと陸地が崩れたり、ブラックウォーターになりすぎて飼える魚が限定されたり。かなりの計算が必要となる為です。
しかし、このアクアテラリウムは通常のアクアリウムと違い、多種多様な花を始め植物を植えられますし、また滝や川等の再現も可能です。
その制作過程で試行錯誤をしている時間がアクアリストにとって至福の時間なのです。
ネイチャーアクアリウム
このネイチャーアクアリウムとは、より自然の景観を水槽内で再現したものです。
とはいうものの写真と全く同じの景観を再現するという事では無く、自分なりに創造するという事です。
このネイチャーアクアリウムというジャンルは日本のアクアリウムメーカーADAの天野氏によって広く認知されましたが、かなり上級者向けです。
多種多様な水草の特徴を把握しなければなりませんし、段差や流木や石等で作る事が非常に難しいのです。
何度やってもあーじゃないこーじゃないと納得がいく景観を作れるようになるまでにはかなりの経験が必要になり、なにより芸術的な要素が強い分、想像力を形にするセンスが問われるジャンルになります。
アクアリウムはグッピーに始まりグッピーに終わる
この言葉はアクアリストにとっての格言的な物。
アクアリウムをやらない方でも知っている事が多いグッピー。
特にオスは綺麗な尻尾が魅力的なとても飼いやすい種です。日本でいうメダカ的な位置づけですね。
グッピーは卵では無く子供を産みます。お腹をパンパンにしたメスをじっくり観察していると稚魚が産まれる瞬間も見れる事があります。
何故、グッピーに始まりグッピーに終わるというのか。
それは、初心忘れるべからずという事と、知れば知るほどグッピーは奥が深いという事。
最初は、グッピーから始めた人も多いはずです。しかし、慣れるにつれて、もっと綺麗な魚や飼う事が難しいといわれる魚を飼ってみたりと、色々な経験をする筈です。
しかし、本当にグッピーは奥が深い。その理由は、一言でグッピーと言っても様々な種類がいる事。そして繁殖の経験を養うためには持って来いの魚です。
せっかく生まれたのに、隔離するタイミングがわからず稚魚が親に食べられたり、稚魚の生存率が何故か低かったり、出産後の親の状況観察等、やらなければならない事は沢山あります。
要するにグッピーは繁殖・稚魚・成魚・死という命のドラマを見せてくれる魅力的で奥が深い可愛くて綺麗な魚なのです。
これからアクアリウムを始める方は是非、グッピーをからはじめてみましょう。
ペアで買うと増えますが、もちろん増えた後の事も考えておいてください。
水質のあれこれ
アクアリウムをやる前提がこの水質。
昔、理科の実験でやったリトマス試験紙憶えていますか?
レモン汁に付けたら色が変わるやつですね。レモン汁はアルカリ性。
実は、一言で水槽と言っても全部水質は違います。
まず大きな分け方として弱酸性なのかアルカリ性なのかの違いです。この違いで飼える生体が違ってきますし、コケの発生具合も違ってきます。
この水質をペーハー(PH)で表しますが、主にアマゾン川出身の生体は弱酸性。
東南アジアやアフリカ出身の生体にはアルカリ性の方が向いている生体がいるという事です。
アマゾン川を映像等で見た事があると思います。かなり濁っていませんか?
あの濁りの原因ですが、泥と土壌の養分が溶けだしあの濁りを発生させています。
この土壌の養分とは流木や落ち葉等が水に浸かり養分が溶けだします。水にはっぱを入れておくと何色になるでしょうか?
そうです、茶色になりますよね。あの水をブラックウォーターと言い、アマゾン川は広大な熱帯雨林が生み出す弱酸性の川なのです。
アマゾン川の代表的な熱帯魚
- ネオンテトラ
- ディスカス
- エンゼルフィッシュ
- ピラニア
- プレコ
この魚達は、出身がアマゾン川という事で弱酸性の水質が好ましいです。
もし、ブリード個体でない場合や直輸入の生体の場合アルカリ性で飼うと体調を崩したり最悪死に至ります。
水温は勿論熱帯の魚なので、25℃以上から30℃以内が好ましいですが、一部水温に幅広く適応する魚もいます。
これは水温に限った事では無くアマゾン川出身の生体でも、中性・アルカリ性に適応できる強い魚も存在します。
その他地域の代表的な熱帯魚
- グッピー
- グラミー
- プラティ
- ソードテール
これらの魚は、中性からアルカリ性を好む魚です。
しかし、現在では国内で繁殖されたブリード個体も存在しており、その場合弱酸性に慣れている個体も存在します。
ですので、ショップなどで購入する際は、どういった経緯の個体なのかを店員さんに聞いてその生体にとって最適な水質を知りましょう。
この水質を知る事で、混泳が可能かどうかの判断基準にもなりますので、非常に重要です。
水質を変化させるもの
アクアリウムをやるうえで、大事な水質管理。
弱酸性・中性・アルカリ性と大きく3つに分類しますが、この水質は人間の手によって操作出来得るものです。
まずは、水槽に使う水道水の水質を知りましょう。
そこからどのくらい変化させるかという事ですが、あまり深く考えなくていいです。
考えなくてもいいというか、重要であることに間違はありませんが、やっていくうちに慣れるという事です。
まずは水質を変化させる代表的なアクアリウム用品を見ていきましょう。
水質を弱酸性に傾ける
- 流木
- ソイル(土)
- PH下降液
- 落ち葉
- 二酸化炭素
水質をアルカリ性に傾ける
- カキ殻
- 石
- 砂利
- サンゴ砂
弱酸性の水を作りたいならば、ソイルを敷いて流木を入れて水草を入れておけば弱酸性の水になります。
アルカリ性の水を作りたければ、大磯砂やサンゴ砂を敷いて石でレイアウトを作ればアルカリ性になります。
上記は基本的な事であり例外もありますが、この方法で水質は変化します。
特に、水草による変化ですが、池等では水草による光合成によりペーハー値が変わってくる程です。
しかし、水槽は人工的に管理可能なため、光や温度も調整する事により、ペーハー値を管理できます。
このペーハー値ですが、アルカリ性に傾き過ぎるとアクアリストの天敵〖コケ〗の発生原因にもなります。
水槽を準備する上で大切な事
これからアクアリウムを始める際に悩むのが水槽の大きさ。
スペースの問題で小さい水槽しか置けない場合は仕方ありませんが、なるべく予定していた水槽よりも大きいものを準備してください。
その理由として、水槽は小さいより大きいほうが管理しやすいという事。
疑問に思うかもしれませんが、実は大きいほうが安定します。
水槽が小さいと水質が変化しやすく管理が難しくなります。
レイアウトも凝りだしますし、慣れた頃にはいろいろな魚や水草を入れてみたいと思うはずです。
もちろん掃除等は大変だと思う方も多いでしょう。
しかし、大きいほうが掃除する機会が減ります。
これは、濾過という水槽をやるうえで水質と同様に重要な項目と大きく関りがあります。
アクアリウムで重要な項目 濾過
濾過とは簡単に言うと、糞や食べ残しを分解し水を綺麗に保つ重要な項目です。
マリンアクアリウム(海水)には、プロテインスキマーという泡でゴミを絡めとる機械がありますが、淡水にはありません。
なぜなら、粘度の違いで泡でゴミを取る事が出来ないからです。
そこで、濾過バクテリアに活躍してもらおうという事です。
自然界では、動物の死骸や糞なども微生物が分解し土に還ります。
この役割を担っている微生物を水槽の中で発生させ、ゴミの分解をしてもらおうという事です。
いわゆるお掃除屋さん。
この微生物の総称を濾過バクテリアと言いますが、魚がエサを食べると糞をします。
その糞がアンモニアを発生させます。これは魚やエビにとって毒です。
その糞を分解するバクテリアが亜硝酸に変化させ、その亜硝酸が硝酸塩と変化します。
この一連の変化を濾過バクテリアが担っています。
ですので、この濾過バクテリアが居ると居ないとでは水質も生存率も違います。
まずは、この濾過バクテリアを定着させるために水槽を立ち上げ、めったな事じゃ死なない強い生体に水を作ってもらう事から始めましょう。
その役割を担うのが〖パイロットフィッシュ〗と呼ばれます。
パイロットフィッシュに向いている魚はアカヒレ。
このアカヒレ、水道水でも死ぬ事がないくらいで水温の適応範囲も広く強い魚です。
そのまま飼う事も考えてですが、混泳も可能ですし何より可愛いですよ。
この濾過が十分出来ている水槽は水がピカピカで臭いも土のにおいしかしません。
雑巾の様な臭いや濁りが取れない、泡が消えないといった場合濾過を疑ってみましょう。
濾過フィルター
濾過バクテリアの住処として濾過フィルターを使います。
とはいうものの、濾過バクテリアはどこにでも住み着きます。
ソイル・砂利・石・スポンジ等、あらゆる場所にいますが、多孔質な物が効率よく定着させることが出来ます。
その多孔質なものを一般的に濾材といいますが、正直なんでも濾材になります。
水を回し、生体が居るとバクテリアは自然に定着しますが、その効率を良くするのが濾過フィルターです。
現在では、外部式フィルター・外掛け式フィルター・投げ込み式フィルター等多くの用品がありますが、一番のお勧めは外部式フィルター。
圧倒的な水量と濾材。そして、メンテナンスの場合も濾過バクテリアを殺さずに使いまわしが可能とうい事。
注意する点は、外部フィルターは密閉式です。電源を切って1時間もすれば酸欠状態になり濾過バクテリアに悪影響が出ますのでその点は注意が必要です。
水槽のメンテナンス
コケが付いたら見にくいし汚く見えますよね。
コケに限らず糞や食べ残しや時には死骸の掃除をしなければなりません。
この場合、水槽をリセットするか普通の掃除をするか分かれると思いますが、リセットはまた最初からやり直しになります。
しかし、外部フィルター等の使っていた場合その中に濾過バクテリアが定着している為。通常よりスムーズに水が立ち上がると言って良いでしょう。
通常の掃除の場合の注意点が、濾過バクテリアを極力なくさないようにする事。
目には見えないものですが、洗剤を使ってゴシゴシなんてしなくていいです。
水道水もあまりよくはありません。可能な限り、飼育水やカルキを抜いた水で洗う事を心がけましょう。
さいごに
これを知っておけばアクアリウムを十分楽しむ事が出来ますが、各家庭や場所の水道水の水質が違う上に寄稿も環境も違います。
しかし、自分だけの世界を創れるアクアリウムの世界は魅力的で沢山の癒しを与えてくれます。
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